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【映画レビュー】iBOY ネタバレ・感想【Netflix】

iBoy

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 Netflixオリジナル作品のiBOYを鑑賞しました。

 

 

 以下ネタバレ有りの感想。

あらすじ

 どこにでもいる普通の高校生のトムはある夜、同じ団地に住む幼馴染のルーシーの家を訪ねる。しかしルーシーの家に着くと様子がおかしい。玄関に足を踏み入れるとトムはベッドに横たわるルーシーの姿を発見。それと同時にルーシーを襲った覆面の集団と遭遇しトムは思わず逃げ出す。トムは警察に電話をかけようとしたところを銃で撃たれてしまう。

 トムは病院で目覚める。祖母と共に医師の説明を受ける。医師は、命に別状は無いが頭の中にスマートフォンのパーツが埋まってしまって取り出すことができないと説明する。

 トムはルーシーに会いに行く。ルーシーは精神的ショックから部屋に閉じこもっている。トムは逃げ出してしまったことを謝る。

 トムは頭の中のスマートフォンの影響で、ネット上の情報を可視化できたり、電子機器に干渉する能力を手に入れる。

 トムはルーシーが襲われたときの動画を能力を使って見る。服装やタトゥーから犯人は同じく幼馴染であるユージーンとその仲間だとわかる。
 トムはiBOYと名乗りルーシーのために復讐することに決める。

 トムはユージーンとその仲間を能力を使って車の中に閉じ込め、誰に指示されたのかを聞く。仲間の一人のキャスがカッツに指示されたと答える。

 トムは能力を駆使してカッツの居場所を突き止め潜入し、アジトに隠されていた大量のドラッグを盗み出す。
 盗み出したドラッグを小分けにし、ユージーンやその仲間の自宅に隠し、警察に通報する。ユージーンたちは逮捕された。しかしトムはキャスの家にはドラッグを設置しなかった。

 カッツは犯人捜しのため、手下を総動員して団地内すべての家に押し入り電子機器を奪い取る。

 トムは大量のドラッグの取引情報を聞きつけ、それを妨害しようとする。また、ギャングのリーダーがエルマンという人物であることを通話から知るが、ネットでは情報を得ることが出来なかった。
 出かける前に祖母に止められ、チャットでルーシーにも止められるが決行する。能力によって取引の正確な場所を割り出して、ドラッグを燃やすことに成功するが、その後カッツとその仲間に見つかり囲まれてしまう。
 なんとか逃げ出すトムだが、殴られた影響で目覚めたときには朝になっていた。

 学校に行くとキャスが何者かによって殺されていた。トムの親友であるダニーはiBOYのせいでキャスは死んだと語る。

 家に帰り、眠っていると部屋のそとが騒がしいことに気づく。部屋を出るとそこにはカッツとエルマンがいた。トムは頭に銃口を突き付けられ、ダニーが金でトムの情報を売ったことを知らされる。
 エルマンはトムに能力を使って銀行口座に金を入れるように言う。拒否するトムだが、ルーシーが倉庫で人質になっていることを知るとエルマンに従い、能力を使って口座に金を入れていく。同時に倉庫でルーシーを撮影しているスマートフォンを操り、倉庫に警察を呼ぶ。ルーシーはどさくさに紛れて拘束していたユージーンたちから銃を奪い形成を逆転させる。

 異変に気付いたエルマンは倉庫に移動する。ルーシーが脱出しようとするとエルマンとその仲間に囲まれてしまう。エルマンはトムに入金を続けるように指示するが、トムはエルマンの仲間たちの携帯電話を爆発させて倒す。エルマンは外に逃げる。

 トムはエルマンを追い、雨の中でエルマンと対峙する。ルーシーの銃撃での援護もあり、トムはエルマンを倒す。しかし、能力を使いすぎたせいかそのまま倒れてしまう。

 トムは病院で目覚める。家に帰るとダニーがトムに謝る。その後トムはルーシーと結ばれハッピーエンド。

感想

既視感のある設定

  瀕死の重傷を負ったと思ったら、頭にスマホが埋まって特殊能力ゲット! なんだかどこかで見たことあるような設定です。スパイダーマンじゃね、これ?

 

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スマホ1個でどこまでやるんだ

 設定がスパイダーマンなのはよくあるのでいいんですが、頭に埋まったスマホ1個で手に入れた能力が強力すぎます。

 

 スマホ1個でハッキングして家電製品を爆発させて更には人体に直接ダメージまで与えてしまいます。仕組みは一体どうなっているんでしょうか。百歩譲ってハッキングまでは許せても電子機器をことごとく爆破するのはちょっと無理があります。そもそもスマホの電源はどこから供給されているんでしょうか。回線強すぎませんか。そしてあの敵に頭痛を与えるあの攻撃は一体なんなんでしょうか。せめてもう少し電子的な攻撃をしてほしいぞ!

 

 というツッコミをいれたら負けなんだろうなぁ。そこを気にせず楽しめるかどうかがポイントですね。

 

どこまでも勧善懲悪

 悪い奴は悪い奴のまま特に裏もなく主人公に倒されるという最近では珍しく完全なる勧善懲悪。途中でiBOYがデスノートみたいな感じでダークヒーロー化するかと思いきや特にそういうこともなく。実はギャングの親玉が祖母だった!みたいな展開も無く。実は主人公の父親だったみたいなことを匂わせつつも明言せずあやふやなまま、金の亡者でギャングのボスという潔い悪役。悪く言えば捻りが無いんですが、それもそれでわかりやすくて良いのかもしれません。

 

 ただ、悪役がただの悪役であるならばもっと悪いことをしてもいいような気がします。やっていることといえばドッラグの密売くらいですし、主人公を仲間にしてやりたかったことが銀行口座への入金だなんて、なんというか小物感が漂っています。もっと壮大な悪事を企んでもらわないと倒し甲斐がありません。

 

 しかし主人公の能力も弱いと言えば弱いのでこのくらいじゃないと倒せないのかもしれません。

 

なぜ敵と対峙してしまうのか

  主人公が弱いのに敵と対峙してしまうのは疑問です。演出的にそうしたほうが良いのかもしれませんが、頭脳戦で展開したほうがハマるんじゃないかと思いました。

 身体的にはなにも強くなっていないのになぜあんなにも敵がいるところに潜入しようとするのかまったくわかりません。

 

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強姦と復讐と行動原理

  テーマ的に伊坂幸太郎の重力ピエロに重なる部分が多いなぁと思いました。ラスボスが実は主人公の親かも?みたいな雰囲気がちょっとあるし、良いところが無い絶対的な悪を倒す復讐劇というのも似ています。

 主人公に計画性が無いのが大きな違いかもしれません。超便利な能力があるのにまったく計画を立てないのが勿体ないところです。

 

 主人公の行動原理が復讐のはずなんですが、iBOYの場合はトムが感情的じゃなさすぎて、なんのためにやってるんだかよくわからない感じがしました。恋人のためでもなく社会のためでもなく、作中で言われている通り自分のためにやってるって感じがしてあまり感情移入できませんでした。

 トムはたまたま能力を得たから復讐したけど、能力が無かったら犯人がわかっても復讐しなかったんじゃないかなぁ。

 

まとめ

 とにかく悪い奴が出てきて、そいつを倒すという水戸黄門的な映画でした。スマホが頭に埋まって超能力という設定はバカっぽいんですけど、その批判をまったく恐れないストレートな感じは好感が持てます。でも結局はその無茶な設定に苦しんだ形になったのではないでしょうか。

 そこまでつまらない映画だとは思いませんが、アクションやCGなどでの誤魔化しが少ないぶんツッコミどころが露呈してしまっているのが残念なポイント。

 

 どうでもいいんですが、眉毛がめっちゃ太いのはイギリスで流行ってるんでしょうか。

 

 ではまた。