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【映画レビュー】ジョシュア 大国に抗った少年 ネタバレ・感想【Netflix】

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 Netflixオリジナルドキュメンタリー、ジョシュア 大国に抗った少年(原題:JOSHUA Teenager vs. Superpower)を鑑賞しました。

 

 

 以下ネタバレ有りの感想。

概要

 1997年、150年の植民地支配を経て香港はイギリスから中国へ返還された。しかしこの150年という期間はあまりにも長かった。香港では西洋の教育、文化が取り入れられていたため、中国政府は他地域と同様の統治は不可能であるとして、香港に自治権を認めた。

 2011年、ジョシュア・ウォンは洗脳教育への抗議と、思想と言論の自由を主張するため、わずか14歳で活動団体"学民思潮"を創立。

 2012年3月、香港の行政長官に梁振英が就任し、国民教育制度を9月から導入することを発表した。
 この国民教育は中国共産党を称賛し、欧米の政治体制を批判する内容で会ったためにジョシュアたち学民思潮は抗議デモを行う。ジョシュアはわずか16歳にして3万人以上を動員することとなる。

 抗議活動の動画をYoutube、facebookでシェアすることで学民思潮は更に支持を集める。

 学民思潮は国民教育導入4日前に政府庁舎前の広場を占拠する。思うように賛同者を集められない学民思潮だったが、国民教育導入初日、多くの人が政府庁舎前に押しかける。

 抗議を受けて、行政長官の梁振英は方針を転換。国民教育の導入は各校の裁量を任せるとした。
 高校生の団体が中国共産党に勝利した瞬間だった。

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 2013年3月、習近平が中国国家主席に就任する。香港を中国と同化させていく政策をとる。

 2014年、香港大学法学部の副教授であるベニー・タイが普通選挙を求めて、中環(香港の中心商業地区)を占拠するデモを開催することを発表。学民思潮はこれに賛同する。

 9月26日から多くの学生が授業をボイコットし座り込みを行う。抗議は激化しジョシュアは政府庁舎前を占拠を試みるが逮捕、勾留されてしまう。これを受けてベニー・タイは中環占拠を計画を前倒しして28日から行う。

 多くのエリアで民衆による占拠が行われるが、警察はこれに対して催涙弾を行使する。多くの負傷者、逮捕者が出る結果となった。
 民衆の多くが傘で催涙弾に対抗したため、傘が抗議活動の象徴となり、一連のデモは雨傘革命と呼ばれるようになる。
 催涙弾の使用により反感は増大して更に多くの人を集めることとなった。

 しかし、政府はこの抗議活動を黙殺する。1か月後には裁判所からの命令で占拠に使用していたバリケードなどが撤去されてしまう。その際にジョシュアは再び逮捕される。

 その後ジョシュアは最終手段としてハンガーストライキを決行する。15日間に及ぶハンガーストライキだったがドクターストップで中止されることになる。

 普通選挙を求める中環占拠デモは失敗に終わった。

 2016年3月、学民思潮は解散する。
 その後、デモでは政治を動かせないと悟ったジョシュアは学民思潮の主要メンバーで新政党デモシストを立ち上げ、議席の獲得を目指す。

 2016年9月、デモシストの年長者であるネイサンが立法議会議員に当選する。ジョシュアは被選挙権を得る2020年に出馬予定である。

 中国本土では"ジョシュア・ウォン"での検索はブロックされている。

 

感想

驚異的な若さ

 14歳で政治活動団体を立ち上げるという時点でこのジョシュアっていう人は天才なんだなぁと思いました。18,19くらいなら、まぁそういう人もいるかと思える年齢ですが、14歳となると早熟というレベルを超えてる感じがします。

 

 僕は14歳のとき何をしていたかを思い出すと、人としてのレベルが違うんじゃないかと思いました。政治なんて興味無かったし、部活やってテレビ見て寝るだけだったもんなぁ…… 

 

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中華圏での政治への関心

 中華圏、香港とか台湾とかの人たちって政治への関心がとても強いです。僕はオーストラリアで生活していた時に実際に多くの中国人、香港人、台湾人と出会いましたがみんな関心が強かったです。日常会話でも政治に関する内容を避けることがないし、すごい人だと選挙に投票するためだけに一時帰国する人までいました。

 日本人でそこまでする人はまずいないですよね(事前投票とか制度が整っているというのもあるけど)。

 

 裏を返せばそれほど危機感を抱いているとも言えます。この映画でもそれが如実に表れていると思います。デモにも積極的に参加しているし、若者の投票率も高いです。

 それでも香港では行政長官を選出するための選挙では被選挙権に自由が無いというのだから驚きです。中国政府ってそんなに強いんですね……

 

独立はしないのか

 ジョシュアたちの主張は中国に存在している1国2制度という政治体制を保護するというものです。

 

 でもここまで抗議してダメなら香港の独立も考えてもいいんじゃないかと思うんですよね。まぁ難しい話だとは思うんですけど。でも最終目標として掲げるくらいのことはしても良いんじゃないかなぁ。

 自治権を持って、中国人とは違うパスポートを持って、軍事・防衛面では中国に頼る。それでいて中国政府の干渉を嫌うというのは都合が良すぎる感じもします。

 

 普通選挙を求めるのにはもちろん賛成ですが、1国2制度はいつか限界が来るんじゃないかなぁ。

 

参考リンク

黄之鋒 - Wikipedia

 

2014年香港反政府デモ - Wikipedia

 

www.demosisto.hk

 

www.bbc.com

 

www.asahi.com

 

まとめ

 この若さでこの行動力は見習っていきたいです。これだけの経歴があるのにまだ20歳なんて…… 

 今後かれがどういう活動をしていくのか非常に楽しみです。

 

 ではまた。