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【映画レビュー】メディアが沈黙する日 ネタバレ・感想【Netflix】

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 Netflixオリジナルドキュメンタリー映画、メディアが沈黙する日(原題:NOBODY SPEAKS TRIALS OF THE FREE PRESS)を鑑賞しました。

 

 以下ネタバレ有りの感想。

概要

 ギズモードやライフハッカーなどの人気ブログを抱える大手メディア企業のゴーカー・メディアは有名プロレスラーのハルク・ホーガンの私的なセックステープを公開。ハルク・ホーガンにプライバシーの侵害で訴えられる。

 

 言論の自由、報道の自由とプライバシーの範囲が焦点となる裁判であったが、その裏ではインターネット決済サービスPayPalの創始者ピーター・ティールがメディアを潰す目的でハルク・ホーガンに資金援助をしていた。

 

 結果的にゴーカー・メディアは1億4000万ドルの支払いを命じられ、倒産手続きをすることになった。

 

 また、ラスベガスの最大手の新聞会社レビュー・ジャーナルはカジノ事業で富豪となったアデルソンにより買収され、ジャーナリストたちは政治にも大きく影響を与えるアデルソンに関わる記事が一切書けなくなってしまった。

 

 富によって真実を捻じ曲げようとする権力者たちと、真実と言論の自由を守ろうとするジャーナリストたちを描いたドキュメンタリー。

 

感想

ゴーカーってすげー

 この映画を見るまで知らなかったんですが、ギズモードもライフハッカーも同じ会社だったんですね。言われてみれば確かに雰囲気は似ているかも……

 

 会社全体で月間1億PVあるとかないとか。ブログ界の頂点って感じですね。改めて見てみると、ライフハッカーの旅行系の記事なんて僕が書いたもの&書きたいものが既にハイクオリティで記事にされちゃっててその強大さにメンタルがやられそうになります。(写真もタイトルのつけ方も完璧じゃないか!)

 

 しかしそんなゴーカーが訴えられて現在は破産申請中と。世の中何が起こるかわからんなぁ。

 

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言論の自由とプライバシー

 ゴーカー・ドットコムという下世話なゴシップネタのブログにハルク・ホーガンが友人の妻と合意の上でセックスするという動画を載せてハルク・ホーガンにプライバシーの侵害で訴えられます。普通に考えたらそうなるだろうなって感じです。

 ハルク・ホーガンに「メディア潰し」の意図があったにせよ完全にプライバシーの侵害です。

 

 そこにペイパルの人が絡んでくるのは確かに怖いなぁと思いました。明らかに金の力で潰そうという意図が見えていて、言論の自由が脅かされているというのも納得。

 どうでもいいけどこの人、顔が何考えてるかわからなすぎて怖い。

 

 司法でメディアが発した情報について扱うと、1件1件何がOKで何がNGかということを国が決めることになるので結果的に言論統制のような状態になる、というのもなんだか頷ける話でした。

 

ジャーナリストに有利な内容

 ジャーナリストの意見だけで作られた映画なので公平さには欠けている印象でした。ジャーナリストなだけあって口がうまい人ばかり登場するんですが、まとめると「訴えられた、最悪、納得できん」ということをずっと言っている映画です。

 

 ハルク・ホーガンやピーター・ティールの発言はほとんど取り上げられていないし、アデルソンに至っては名前を挙げて「こいつが悪者です」みたいな扱いだったのでその辺はずるいんじゃないかなぁ。

 

 フェアじゃないのはお互い様って感じですね。

 

まとめ

 金持ちが権力を持って政治に参入して、気に入らないメディアを潰していくという現在の状況をあらわした映画でした。その点に関してはジャーナリストたちがもっと活躍していってほしいです。

 しかし、メディアが抱える問題点や汚い部分を棚上げにして言論の自由を声高に叫ぶのはなんだかずるいなぁと思ってしまいました。

 

 中盤でダルくなるちょっとテンポが悪い映画でした。ラスベガスの新聞社の話は別にいらなかった気がする。

 

 ではまた。