Travel Banana

旅と映画とバナナの話

【映画レビュー】オクジャ / okja ネタバレ・感想【Netflix】

スポンサーリンク

f:id:kogawahayato:20170701013427j:plain

 

 Netflixオリジナルコンテンツ、オクジャ / okja を鑑賞しました。

 

 以下ネタバレ有りの感想。

 あらすじ

 アメリカのミランド社はチリで「餌も排泄物も少ない、環境に良く、なにより美味しい奇跡の豚」スーパーピッグを発見し、アリゾナで繁殖に成功し26匹まで数を増やした。ミランド社のCEOルーシーはその26匹を世界各地の畜産家に預け、10年後に最も優秀なスーパーピッグを決めるコンテストを開催することを宣言する。

 

 10年後。韓国の山奥ではオクジャと名付けられたスーパーピッグが、少女ミジャとその祖父によって家族同様に育てられていた。

 ある日ミランド韓国支社のムンドがミランド社の広告塔ウィルコックス博士とともに訪れ、コンテストの優勝をミジャに告げる。彼らはミジャが目を離した隙にオクジャを連れ去ってしまう。

 

 祖父の反対を押し切りミジャは連れ去られたオクジャを追いかけるため、なけなしの貯金と祖父から託された「金の豚」を持ってソウルへと向かう。

 動物解放戦線ALFの助けにより1度オクジャを取り返すものの、ミランダ社を失墜させたいALFの意図でオクジャはミランド社に返されアメリカへと送られる。

 

 このときミジャはスーパーピッグはチリで発見された新種ではなく遺伝子組み換えにより人工的に作られた品種であること、ミランド社は遺伝子組み換えの悪印象を払拭するためにコンテストを開催していること、このままではオクジャは殺されてしまうことなどを知らされる。

 

 なんだかんだでミジャもアメリカへ行き、ALFの手によってCEOルーシーを失墜させることに成功するが、オクジャの救出には失敗。ミランド社の前CEOのナンシーに指揮権が移り、ナンシーはスーパーピッグの製品化を強行する。

 

 ALFと共に屠殺場に侵入してオクジャを発見するミジャだが、ナンシーは職員に屠殺を命令する。

 窮地の追い込まれたミジャは持っていた「金の豚」でオクジャを買い取ることを告げ、ナンシーも了承する。

 

 家に帰ったミジャとオクジャはいつも通りの日常を送るのだった。

 

感想

ブタじゃないよな

 豚って呼ばれてるけど、どう見たって豚には見えません。カバとゾウを組み合わせた感じ? なんでこんなデザインにしたんでしょうか。もう少し豚っぽくてもいいかなと思いました。

 

 そして絶妙にかわいくない…… 見慣れるとちょっとかわいく見えてくるような…… いや、でもやっぱりかわいくない。ていうか臭そう。動物っぽいにおいが強烈そう。

 

 でもなんとなく知的なところは愛着が湧きます。

 

 架空の動物の習性をここまで緻密に作りこむのがすごいところですね。人の言葉をわかっていそうで、でもやっぱり動物的なところがあって、それでいて人を絶対に襲ったりしない、みたいな。

 

CGがすごい

 そういう細かいところを表現しているCGがすごいんです。表情とかエサの食べ方とかでオクジャがどういう性格なのかなんとなくわかるような気がします。もちろん肌の質感とかもクオリティが高いです。

 

 特に水の中にいるときのCGがすごいなぁと思いました。水の表現が超きれい。

 

スポンサーリンク

?

 

完璧な垢ぬけなさ

 ミジャ役の女の子もいい感じでした。なにが良いって一目で「韓国の田舎で育った少女」だとわかるところです(髪型に依るところが大きいのか)。この完璧な垢ぬけなさ。世間知らず感。これが演技なんだからもう天才ですね。子役から初めてもうキャリア10年目なんだとか。

 

動物愛護と食肉

 監督のポン・ジュノはインタビューで

『オクジャ』も肉食そのものへ反対しているわけではなく、資本主義による利潤を目的とした工場生産式の畜産などについて批判をしています。過去に人間が行ってきた、自然な形態での肉食に反対しているわけではありません。

引用元:GIZMODE

と語っています。

 なんだか難しい問題です。自然な肉食ってどういうことなんでしょうか。自分で狩りをして食べるってこと? よくわかりません。

 

 この映画では、大量に食肉加工するシーンを悲観的に描いているような気がしました。

 

 ALF派かミランド社派といわれると僕はミランド社派です。遺伝子組み換えは別問題ですけど。どうしたって生きるためには動物を食べなきゃいけないわけですから、大手の食肉業を批判するのは無理がある気がします。

 命を奪って肉を食べている、ということについて考えることを促すという意味では大きな意味があると思いました。

 

交配の後に屠殺?

 ストーリーの欠陥だと思うんですが、ミランド社はオクジャに強制的に交尾をさせた後でオクジャを殺そうとしているんですよね。オクジャはメスなのに。交配させたら子供産むまで殺すことはないですよね、普通は。管理ミスかな?

 

 もしかしてCEOが入れ替わってるから方針転換したのか? でも拝金主義金的なナンシーが金になるとわかっているスーパーピッグを全滅させる勢いで屠殺しているのは理解できません。

 

まとめ

 YouTubeの予告を見て、あまり期待していなかったんですが(もっとファンタジーな感じかと思った)風刺を加えたハートフルストーリーな感じでとても面白かったです。

 

 色々な大人の思想に振り回されながらもブレずに、ただオクジャと暮らしたい、という思いだけで行動するミジャが素敵でした。行動原理が単純で強固だからこそ感情移入できるのかもしれません、

 

 ではまた。