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【映画レビュー】バタード・バスタード・ベースボール 寄せ集めチームでマイナーリーグに挑む話 ネタバレ【Netflix】

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 ネットフリックス限定配信、2014年のドキュメンタリー、「バタード・バスタード・ベースボール」(原題The Battered Bastards of Baseball)を鑑賞しました。

 

The Battered Bastards of Baseball

The Battered Bastards of Baseball

 

 以下ネタバレ有りの感想。

 

概要

 1970年、メジャーリーグによるマイナーリーグのファーム化により、アメリカ各地の独立経営の野球チームは次々と吸収され消滅していき、ついには1つもなくなってしまった。

 かつてはプロ野球選手として活躍し、引退後は役者として有名になったビング・ラッセルは、アメリカから消滅してしまった独立野球チームを作り上げる。場所は3A のチームが撤退したオレゴン州ポートランド。

 ビングは選手を集めるためにトライアウトを開催する。当時はドラフト制度が既に整っていて有力選手、才能のある選手はメジャーリーグ傘下のチームに既に入団済みであった。そのため多くの人はトライアウトに人は集まらないと予想していたがフタを開けてみると300人超が集まった。彼らは口々に「故郷から遠いし、給料も安い。それでも野球がやりたい」と語る。

 スタッフ陣も変わっていて、プロ野球初の女性GM、初のアジア系GM、初のボールガールなどが誕生。

 こうしてプロの世界から拒絶され、見放された選手を集めたチーム、ポートランド・マーベリックスが作られた。1973年からノースウエストリーグに参戦する。

 

 とはいえ、当初はこのならず者集団には誰も期待していなかった。所詮はプロになれなかった選手の寄せ集めだと思われていた。が、初戦でいきなりノーヒットノーラン。その後も快進撃を続ける。更にビングの観客をとことん楽しませる方針によりファンをすこしずつ獲得していき、ポートランドの住民は徐々に球場に足を運ぶようになっていく。

 全米で放送されるテレビ番組に取り上げられるとその人気は更に高まり、マイナーリーグでは異例の1シーズン12万人以上の観客を動員するまでになる。

 

 しかし1977年。3A チームのポートランド復帰によりチームは解散を余儀なくされる。フランチャイズ権の金額は通常であれば5000ドルだが、3Aチームは特別にビングに26,000ドルを提示。これに納得しないビングは206,000ドルを要求し法廷で争い勝利する。

 

 こうしてマーベリックスは消滅した。しかし、他の多くの街に影響を与え、今では独立チームがアメリカ各地で活躍している。

 

感想

弱いチームが勝つって最高

 弱いチーム(実際には弱くないけど周りはそう思ってる)が勝つのは最高にいい気分です。資金が豊富にあって良い選手を好きなだけ揃えられるチームを相手に、寄せ集めの落ちこぼれ集団で挑むってなんだか漫画みたいですよね。ドリームス、ルーキーズ、メジャーの高校編とかを思い起こさせます。しかもそれが実話なんだからすごいですよね。

 

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チーム解散後の選手たち

 チームがなくなっても個性的な選手たちは色々な場所で活躍しました。メジャーに復帰したり、役者で成功したり、ビジネスを立ち上げたり。しかしそのまま行方不明になってしまう選手もいたりして、人生それぞれっていう感じがしますね。

 

 映画後半で、メジャーに復帰したピッチャーが言っていた「あのころの仲間がもう一度一同に会することはないだろう」という言葉がとても印象的でした。

 

 多分あなたにも思い当たる節があるんじゃないかなと思います。学生のころや、バンドをやっていたころの仲間が、もう一度全員で集まることはないだろうなと考えるとたまにちょっと悲しくなったりします。

 

 ちなみにビングの孫はメジャーリーグでプレイし、千葉ロッテマリーンズでもプレイしたマット・フランコです。

 

2度目、3度目の人生がある

 この映画に出てくる人たちはほぼ全員大きな挫折を経験しています。挫折を乗り越えて、2度目3度目の人生を歩む姿が見ていて勇気をもらえます。

 

 球団オーナーのビングは最初は野球選手で、その後役者、球団オーナー、また役者と挫折してはまた立ち会がって行動する力強さがあります。

 ピッチャーのバウトンはメジャーで成功を手にするものの、暴露本の発行で球界を追放され、マーベリックスを経て40歳直前でメジャーリーグに返り咲きます。

 

 アメリカという国自体が失敗に寛容なところがあるのかもしれませんが、こうやって挫折をものともせずに新しいことに挑戦していく姿勢は見習っていきたいものです。

 

まとめ

 昔、5年だけ存在したマイナーリーグのチームにこれだけのドラマがあるなんて誰も思いもしなかったのではないでしょうか。世界中に数多くある野球チームにもきっとこういう誰も知らないドラマがあるのかもしれないと想像するとなんだかワクワクしてきます。

 

 好きなことを夢中でやっている人はやっぱり応援したくなってしまいます。「とにかく野球が好きで、ここで野球がしたい」という選手たちの言葉に胸をうたれました。

 

 ではまた。