美容皮膚科で働く看護師のメリットと注意点

美容皮膚科は患者の肌のシミやくすみを除去したり、シワを伸ばしたりする診療科です。美肌効果をもたらすことが目的のクリニックと言えるでしょう。したがって、皮膚に疾患を抱える患者は基本的に訪れることがありません。原則として健康な人しかこない美容皮膚科は、急病や発作などの緊急事態の対応に追われることもなく、看護師の精神的負担が小さく済むメリットがあります。また、美容皮膚科は完全予約制のため、看護師は日勤のみで定時に退勤することが可能です。病棟のように夜勤がない分ワークライフバランスが取りやすく、体調管理も容易でしょう。しかも、美容に対する世間の関心が高まり、美容皮膚科の需要が多くなったことから、給与が夜勤手当のある病棟より高いという美容皮膚科も珍しくありません。

しかし、美容皮膚科に訪れる人が多いのは土日や祝日なので、看護師の休みは基本的に平日のみです。平日働いて週末休む働き方の知人とは、予定が合いにくいデメリットがあります。さらに、美容皮膚科の看護師は白玉やプラセンタといった注射をはじめ、直接肌に治療行為を施すケースが多いのが実態です。次から次へと訪れる患者を、てきぱきと捌ける要領の良さが求められるでしょう。美容皮膚科に訪れる人は健康問題がないため、看護師を医療従事者というよりサービス提供者として見る傾向にあります。そこで、美容皮膚科の看護師は、接客業に必要なホスピタリティを身につけなければなりません。もし皮膚科と美容皮膚科で悩むようであれば、★働くならどっち?一般皮膚科or美容皮膚科★で比較してみるのもおすすめです。