ターミナルケアがない診療科

看護師になって大変な仕事の一つとして、ターミナルケアを挙げる人も多いでしょう。特に介護の需要が高まり、介護施設で看護師が活躍するようになってからは、看護学校の授業でもターミナルケアがよく取り上げられるようになりました。ターミナルケアが重要になるがんなどの病気に苦しむ患者も増えているため、看護師にとって重要なスキルの一つとして位置付けられています。しかし、皮膚科ではターミナルケアが必要になることはほとんどありません。ターミナルケアは精神的に厳しいかもしれないと思っていた人も、皮膚科の看護師なら安心です。今までターミナルケアで悩んでいた看護師も、皮膚科に転職することを検討してみましょう。

皮膚科でターミナルケアをする必要がないのは、そもそも皮膚疾患が直接の原因で亡くなる患者がほとんどいないからです。がんの中には、確かに皮膚がんも存在します。しかし、皮膚がんは体の外側にできるがんなので、比較的簡単に外科手術で切除できるのです。体内に浸潤して転移した場合には、転移先の臓器に応じて担当の診療科が変わるのが一般的になっています。そのため、皮膚科で入院して余命いくばくかの状況になり、ターミナルケアを受けることになる患者はほとんどいないのです。ただ、皮膚疾患は目に見えるものが多く、視覚的につらい症状を目の前で見なければならない場合はあります。心臓や脳、腎臓などの重要な臓器の疾患と、皮膚疾患は性質が違う点を念頭に置いておきましょう。